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2001年の暮れから始めたギターの弾き語り。小さなお店を自分でブッキングしたりイベントに呼ばれたりして一月に一度のペースでやってきました。そうしている内に、気軽に見られる質の高い弾き語りのイベントを、自分の好きな音楽仲間と一緒にやりたい、という思いが高まり、それが実現したのがこの日のイベントだったのでした。ちょうどその頃Tajaの菜穂も「弾き語りやりたーい」と思っていたらしく、じゃあ一緒にイベントを組もうよ、と話がまとまり、7th Floorでやらせていただくことになりました。いつか対バンしたいと願っていた有吉康平くんにまず声をかけ、菜穂からBard Syrupというかっこいいユニットがあると聞いて連絡を取り、出演者もすぐに決定。値段はできるだけ安く、というわたしの強い希望により1500円に設定し、あとは各自普段どおり腕を磨くだけ、となったのでした。 イベントの詳細が決まってから、有吉くんとBard Syrupのライブを見に行く機会がありました。有吉くんのライブは何度か見ているけれど、6月30日に吉祥寺で行われたライブでは、数段パワーアップした彼の姿を目撃することに。なんかギターも歌もすごくなってる…! ライブ終了後、ワールドカップサッカーの決勝後半戦に間に合うよう走った家路で密かに牙を研いだ象(動物占い)の私でした。 七夕の夜、はじめて訪れた下北沢「屋根裏」で見たBard Syrupの二人は、まずその立ち姿の美しさにやられました。ボーカルのマサヤマさんはシンプルなノースリーブのワンピースに帽子を被り、ときどき手を叩き足を踏みならしながらフラメンコの踊り子の様に力強く、またある時は深夜のバーで歌うシャンソニエのような気だるいムードをまといながら歌い、ギターの吉川くんはミステリアスな風貌で雰囲気のあるギターをかき鳴らし、それはまるで映画のようなライブだったのでした。ス、ステキだ…。よろしくどうぞ、と挨拶を交わしたあと乗った帰りの井の頭線で、またもや密かに闘志を燃やしたことは言うまでもありませぬ。そうです。良いライブを見たあとは、高揚、充足感、そしてもれなくジェラシーも感じるのです。それは己を磨くための大切な刺激となっているように思います。 |
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そんなこんなでやって来ました本番の日。アスファルトも溶けだしそうな暑い暑い日曜日。夕方4時前に会場に入り、買ってきた水とビタミン飲料を飲む。お腹が空いていたので「毎日果実」もペロッとたいらげ準備完了。やがて菜穂も到着し、まずは彼女からサウンドチェック。気持ちいい〜、このピアノなら何時間でも練習しちゃう!とはしゃぎながら表情豊かな歌声を披露する菜穂。やっぱり彼女はすごい。いつどこで歌ってもすごいんです。どうすごいって…、聴いたことの無い人はぜひ一度。わたしの曲「でかけよう」を彼女流アレンジで歌ってみせてくれたりする。余裕のあるすてきな人。そしてわたしの番。アレンジが気に入っている「My Favorite Things」など数曲を弾いて、有吉くんにバトンタッチ。有吉くんの力強いギターと歌声。ああ今日はいいイベントになるぞ、と確信。それにしても有吉くんの服装、かわいかったな。Bard Syrupの二人も到着して、有吉くんに紹介したりする。共通の知り合いがいることが判明し盛り上がる。みんなちょっとずつどこかでつながっている。そして菜穂の友人、DJのMOOちゃんも到着。何がどう伝わったのか、今日の会場は6階のネストだと思っていたらしい。会場の雰囲気が予想と全然違うから持ってきたレコードの半分は使えなかったよ〜、とあとで嘆いていた。でもMOOちゃんのDJ、良かったですね。あんな風に“つなぎ”のようにDJを使ってしまって…ゴメン。贅沢。MOOちゃんて、あったかい人なんだよね。DJの音にも人柄って出るように思う。MOOちゃんの音はあったかかった。 |
| 今回のトップバッターはBard Syrup。楽屋を出る直前、マサヤマさんは静かに帽子を被る。横で見ていたわたしは何か神聖な儀式を盗み見したような気分。思わず姿勢を正す。ライブが始まると会場が独特の空気に包まれる。うん、いい感じ。そして次は有吉くん。有吉くんの次は自分だと思うと急に緊張して胃が痛くなってくる。ギターを持ってこっそり裏の廊下に抜け出し小声で歌う。楽器に触って落ち着いてきたら、また会場に戻って有吉くんの歌を聴く。もっと彼の音を堪能したいのに、緊張している己が恨めしい。そしてついに自分の出番。客席を歩いてまっすぐ舞台に向かう。深呼吸して歌い出す「レモネイド」。モニターのギターの音が小さくてよく聞こえない。でも最後まで歌う。歌い終わるとスタッフが駆け寄ってきてギターのチェック。どうやら音が出ていなかったらしい。お客さんたちにはほとんどアカペラ状態だったのですね。ギターのみの間奏の時とか、意味不明だったのねぇ〜、というような冷静なショックを受ける余裕もなく、ギターをスタッフに預け、予定外のおしゃべりタイム。イベント開催のいきさつ、最近は暑さのあまり耳の中まで汗をかいているという話、貧血で倒れたという自慢話など。ギターの音が出るようになったので、気分を切り替えて再びライブに戻る。弾き語るのが最高に楽しい「いまだけは」。ラテン風に料理してみた「My Favorite Things」。下手なギターにへこまず歌う「PASSING」。これまた最高に楽しい「わたしの妄想」。最初にしゃべりまくったので4曲続けて歌う。そして一息ついて翌日のライブの告知などをして、最後に歌ったのは「その瞬間を」。ここにいる全員に届け〜!という思いを込めて。そして終了。最後まで聴いてくれてありがとう! このあと歌う菜穂、すごいから見逃さないで! |
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自分の出番が終わるとすっかりリラックス。菜穂のステージをゆっくり楽しめると思うと、それだけでウキウキ。ピアノを前に歌い出す彼女は、力強くて自由で、すべてを包み込むような深みのある歌声を聴かせてくれる。本当に素晴らしいボーカリストだな。会場全体がグイグイ引っ張られていくのがわかる。わたしも最後の最後まで大いに楽しんだ。 ライブ終了。お疲れさまでした! いいイベントだったよね。自画自賛しちゃいます。普通の対バン形式だったけれど、最初から最後までゆっくり見てくれたお客さんが多かったし。出演者の皆さん、お疲れさまでした! スタッフの皆さん、お疲れさま&ありがとうございました! そしてライブに足を運んでくれた皆さん、どうもありがとうございました! また次のライブでも会えることを願って。 |
| 2002年7月29日 戸田和雅子 |
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![]() 戸田和雅子 SET LIST 1.レモネイド 2.いまだけは 3.My Favorite Things 4.PASSING 5.わたしの妄想 6.その瞬間を |